TECHNOLOGY

機体構造設計技術「4D GRAVITY®︎」とは?

ドローン機体の重心を最適化する技術

ドローンの飛行姿勢や、動作に応じて重心位置を最適化させる一連の技術の総称です。

ドローン飛行部と搭載部を分離

ドローンは、飛行部(プロペラ、モーター、アーム)と搭載部(カメラ、荷物 等)の2つに大別できます。
4D GRAVITY®︎は、飛行部と搭載部を物理的に切り離すことで、機体バランスの安定と従来にない動きを可能にします。

4D GRAVITY®︎搭載「Nextシリーズ」

4D GRAVITY®︎は、ドローンの基本性能を向上するだけではなく、様々な産業用途でドローンを利活用するために必須ともいえる機体フレームの基本技術です。
エアロネクストは、様々な産業用途を想定し、4D GRAVITY®︎を搭載した産業用ドローン『Next』シリーズの原理試作を複数種類発表しています。 4D GRAVITY®︎を搭載した「Nextシリーズ」は次世代ドローンのスタンダードを示します。

バックグラウンド

ドローンの抱える耐風性、信頼性、飛行時間、飛行速度といった課題に対して、
これまでの開発者はこれらを、ソフトウェアで解決しようとしますが、
エアロネクストは技術開発のセオリーどおりハードウェアでの解決を試みています。

エアロネクストが実現を目指すドローン・アーキテクチャの中心テーマは
「姿勢制御」であり、ドローンにおける機体の構造を根本的に見直すことで、
独自の機体構造設計技術「4D GRAVITY®︎」を開発しました。

Aeronext

4D GRAVITY®︎は、ドローン機体の中から飛行部と搭載部を物理的に分離し、
ジンバルで結合することでそれぞれを独立変位させる
「分離独立構造」に特徴があります。4D GRAVITY®︎は、ドローンの基本性能を
向上するだけではなく、様々な産業用途でドローンを利活用するための
機体フレームの基本技術です。 従来機体は、傾けると重心が移動するので、
一部のモーターに負荷がかかります。

一方でエアロネクストの4D GRAVITY®︎搭載機体は分離構造なので傾いても重心が移りません。
モーターが安定し、(機体の安定性だけでなく)エネルギー効率も改善します。
結果的に、ドローンの抱える耐風性、信頼性、飛行時間、飛行速度といった
課題を4D GRAVITY®︎によって解決することができます。

ベネフィット

燃費の向上

4D GRAVITY®︎搭載機は、飛行中のモーターにかかる負荷を均質化できます。その結果、モーターのダウングレードを可能にし、燃費が向上します。

安全性の向上

墜落の原因となる飛行中の重心変化や横風や上昇気流に対して強く、飛行姿勢に無理がないためより安定した飛行が可能です。

機動性の向上

飛行部と本体部の分離により、飛行部の応答性は大幅に向上、機敏な動きの実現と飛行速度がアップします。

4D GRAVITY®︎だからできること

4D GRAVITY®︎はドローン機体の基本性能を向上するだけではなく、
幅広い用途開発ができることも重要な点です。
例えばこのような様々な産業用途でドローンを利活用することができます。

軸がブレない4D GRAVITY機体であれば、
例えば、天井に貼り付くことができ、夜中にオフィスの警備に飛び回り、朝には天井に戻るドローン

橋の裏側のような目視できない狭い空間に
長い棒の先にカメラを付けて点検することができるドローン

放水による反動トルクがあっても
安定して飛びながら放水できるドローン

違う目的のドローンを
合体して上空でバッテリー交換ができる

エアロネクストではお客様の具体的な使用用途、
ニーズに合わせカスタマイズした開発が可能です。