実績・事例
【自社研究開発】サーマル工房とのVTOL機体開発
概要
1. 背景
VTOL(垂直離着陸)機体は、一般的なマルチコプターよりも長距離飛行できることから、近年世界中で注目される航空技術の一つです。エアロネクストでは、VTOL機体の研究開発を通じて、技術レベルの向上と新たな市場の可能性を探っています。今回のプロジェクトでは、ラジコン飛行機やジオラマ製作で長年培った技術を持つサーマル工房と協力し、VTOL機体のプロトタイプを開発しました。サーマル工房は、高度なグライダー製作のノウハウを持つ企業で、特に「実際に空を飛ぶ」プロトタイプの機体製作において高い技術力を有し、数多くの優れた実績を持っています。
2. 目的
このプロジェクトは、VTOL機体に関する基本的な知見を得ることを目的として行われました。エアロネクストでは、将来に向けた技術基盤を強化するために、VTOL技術の習得にも取り組んでいます。
3. 概要
プロジェクトは、サーマル工房が機体の設計・製作を担当し、その機体にエアロネクストがフライトコントローラを搭載して制御部分を構築するという形で進められました。
製作したプロトタイプ機体は、主翼の翼形状や翼型など、サーマル工房の得意とするグライダー技術を反映した設計になっています。
4. 機体の特徴
今回製作されたプロトタイプ機体の最大の特徴は、サーマル工房の持つグライダー設計技術が多く活かされている点です。長年の経験から得られた主翼や胴体の設計のノウハウにより、飛行距離が向上するように設計されています。一方、エアロネクストはフライトコントローラ側の機体制御を担当しました。特にホバリング時の安定性確保や、巡航への移行を視野に入れた制御課題に取り組みました。
5. 今後の展望
今回のプロジェクトを通じて、エアロネクストとサーマル工房は、VTOL機体の開発における知見を得ることができました。エアロネクストは、VTOL機体の研究開発を継続しつつ、さらなる技術力向上を目指します。また、サーマル工房との連携を活かし、今後も様々な機体開発に取り組んでいきます。