物流専用ドローン PD4B-M LogiAir (株式会社プロドローンとの共同開発機体)
物流専用ドローン PD4B-M LogiAir (株式会社プロドローンとの共同開発機体)
本機体は、2024年2月に機体構造設計技術のパイオニアである株式会社エアロネクストと、テクノロジーライセンス契約を締結した産業用ドローンのエキスパートである株式会社プロドローンが共同開発した初のライセンス機体です。プロドローンの高い信頼性を誇る汎用機「PD4B-M」をベースに開発された本モデルは、深刻化する地域の配送担い手不足や物流コストの増大を解決すべく、徹底した「現場視点」で設計された物流専用機体です。
2025年9月に発表した公式モデル「PD4B-M-AN」をベースモデルとし、「80サイズ」の標準物流ボックスを機体内部に格納できる配送品質と運用効率をより高めた「PD4B-M LogiAir」へと進化を遂げ、2026年5月に初公開しました。
機体概要と開発コンセプト:専門性の融合

「PD4B-M LogiAir」は、単なる機体開発に留まらず、ハードウェア・技術ライセンス・運用ノウハウという、物流ドローンの社会実装に不可欠な3社の専門性を融合させて誕生しました。
PRODRONE(汎用機PD4B-Mの信頼性)
高出力モーターと大径660mmプロペラの組み合わせにより、過酷な環境下でも揺るぎない飛行安定性を実現。空力特性に優れた防塵防水のクローズドボディと、アームをボディへ格納・差し込みできる構造により、優れた可搬性とメンテナンス性を両立しました。
AERONEXT(4D GRAVITY®技術による配送品質の向上)
エアロネクスト独自の重心制御技術「4D GRAVITY®」を搭載。飛行姿勢に影響されず荷室を常に水平に保つ「分離結合構造」により、精密機器や食品などの配送品質を飛躍的に向上させます。この水平維持機能により「自動置き配」を作動させることができます。
NEXT DELIVERY(全国複数地域での運用知見をフィードバック)
山梨県小菅村をはじめ、全国各地域で新スマート物流「SkyHub®」を社会実装してきたNEXT DELIVERYの膨大な運用データを機体構造設計に反映。配送スタッフの使い勝手から荷受け側の安心感に至るまで、現場の「生の声」が機体設計の細部にまで落とし込まれています。
詳細スペック表:PD4B-M LogiAir 公式仕様
「PD4B-M LogiAir」は、積載量を3kgに最適化することで、先行モデルである「AirTruck」と比較して機体販売価格の大幅な抑制に成功しました。これにより、自治体や事業者が導入しやすい圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。
| 大きさ | 展開時モーター軸間距離:1,300mm以下 |
| 機体重量 | 20kg(バッテリーを含む) |
| プロペラ直径 | 660mm |
| 搭載可能重量 | 最大 7kg |
| 最高速度 | 40km / h |
| 最長飛行時間 | 30分 (3kg搭載時) |
| 最長飛行距離 | 20km |
| 電波到達距離 | LTE県内において制限なし |
| バッテリー | 22,000mAh × 4本 |
機体の主な特徴:物流現場のための5つの革新機能
自治体や物流事業者が直面する「ラストワンマイル」の課題に対し、本機体は以下の5つの革新的なソリューションを提供します。
上入れ下置き構造と配送品質の確保

機体上部から荷物を積み込み、下面から切り離す独自構造を採用。「PD4B-M LogiAir」では、80サイズの箱を機体内部に格納する「機内格納方式」へ進化し、雨や風から荷物を完全に保護。配送品質を産業レベルへと引き上げます。
完全非対面・自動「置き配」対応

着陸と同時に荷物を自動で切り離して設置。受け取り側の立ち会いが一切不要となるため、再配達の削減と受取人の拘束時間解消を同時に実現し、現場の省人化に直結します。
重心制御技術4D GRAVITY®によって荷室の安定と置き配を実現

機体が前傾して飛行する際も荷室は水平を維持。この安定した重心バランスが、搭載物の安全な置き配を可能にしています。
高度な防塵防水性能と全天候対応

精密デバイスを保護するクローズドボディにより、天候に左右されにくい安定した運航スケジュールを維持。全天候対応型の物流ドローンとして地域物流を支えます。
LTE通信を活用した遠隔自動運航

LTE網を利用することで、距離の制限を撤廃した高度な遠隔操縦と自動帰還を実現。指定場所へのピンポイント配送を、オペレーターが遠隔地から監視・管理する次世代の運用を可能にします。