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小菅村・丹波山村での特積み物流会社の共同配送開始における出発式を実施~新スマート物流SkyHub®※1実装エリア山梨県小菅村において共同配送を開始~

山梨県北都留郡小菅村(村長:舩木直美)、山梨県北都留郡丹波山村(村長:木下喜人)、セイノーホールディングス株式会社(岐阜県大垣市、代表取締役社長:田口義隆、以下、セイノーHD)、福山通運株式会社(広島県福山市、代表取締役社長:小丸成洋、以下、福山通運)、富岳通運株式会社(山梨県甲府市、代表取締役:浅沼克秀、以下、富岳通運)、株式会社NEXT DELIVERY (山梨県小菅村、代表取締役:田路圭輔、以下NEXT DELIVERY)は、小菅村・丹波山村への配送業務について、2024年問題に向けた取り組みとして、自治体と物流会社が連携、協同で中山間地域の配送網の維持、再構築を目的に協同配送を開始します。実施にあたり、2023年8月1日(火)に各代表の出席のもと出発式を執り行いました。

今後、小菅村で展開をしている新スマート物流SkyHub®との融合を進め、陸上輸送とドローン配送による更なる自動化、省人化で、地域の物流インフラを構築してまいります。今後、新たな物流会社の参加や連携を図り、更なる効率化、最適化を進めていく予定です。

背景

中山間地域では、住民の高齢化が進み、災害発生時や日常生活における生活交通・物流等の生活インフラの維持が困難な状況です。物流業界においては、2024年問題から人材不足が顕著になり、配送業務の効率化、採算性の確保、生産性向上等が必要となり、その課題の解決が難しい中山間地域の物流の維持が困難になることが予想されます。そこで、今回の取組で、地域と物流事業者が連携し協力することで物流維持、双方にメリットがある物流インフラの構築を目指しています。

運送方法(各社の役割)

現行の小菅村・丹波山村の配送については、各社が麓の都留市、大月市の拠点から片道約40分をかけて山を登り実施しています。しかしながら、配送商品が限られているため空気を運びながら配送をおこなっている状況で、生産性、採算性の面で課題があり、今後、維持が難しく、モノが届かないことも将来的に危惧しています。

  1. 福山通運が小菅村・丹波山村の配送商品を、富岳通運に持ち込み
  2. 富岳通運は既存の小菅村・丹波山村の配送車両に福山通運の配送商品を積み込み
  3. 富岳通運は小菅村のSkyHub®小菅デポに福山通運の配送商品を回送(荷卸し)
    ※福山通運のロット商品は富岳通運で配送
  4. NEXT DELIVERYは富岳通運が回送してきた配送商品(小口)を域内配送物と混載で配送

効果

福山通運の配送車両の削減を図ることで、CO2排出量も削減。年間約3t-CO2削減。
福山通運は、配送エリアの見直しを図ることで、全体の労働時間の短縮、効率化を図ります。
富岳通運、NEXT DELIVERYは、収益性が改善。
自治体は、物流の維持を図るとともに、新しいインフラを構築することで、定住、移住を促進。

共同配送の車両を前に、写真向かって右より小菅村長舩木直美、丹波山村長木下喜人、福山通運常務執行役員小林哲平、富岳通運専務取締役佐藤正、NEXT DELIVERY代表取締役田路圭輔、セイノーHD 執行役員河合秀治

共同配送の車両を行う車両
写真向かって左が富岳通運2トン車、
右がNEXT DELIVERY軽バン

富岳通運に配送商品を持ち込んだ福山通運の車両(富岳通運都留支店)

今後の展望

他の物流会社にもこの取り組みを紹介し、理解いただきながら連携先を増やしていくことで更なる効率化を図ってまいります。この配送スキームをしっかり定着させ、中山間エリアの共同配送モデルとして構築し、全国の地域に展開をしたいと考えております。

以上

(資料)

*1 SkyHub®︎
エアロネクストとセイノーHDが共同で開発し展開する、既存物流とドローン物流を繋ぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流のプラットフォーム。
ドローン配送が組み込まれた、オープンかつ標準化したしくみで、このプラットフォーム上で、ドローンデポ®︎を拠点に、SkyHub®アプリをベースにした配達代行、オンデマンド配送、医薬品配送、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを展開、提供する。
SkyHub®の導入は、無人化、無在庫化を促進し、ラストワンマイルの配送効率の改善という物流面でのメリットだけでなく、新たな物流インフラの導入であり、物流改革という側面から人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策等、地域における社会課題の解決に貢献するとともに、住民の利便性や生活クオリティの向上による住民やコミュニティの満足度を引き上げることが可能になり、地域活性化を推進するうえでも有意義なものといえる。

【セイノーホールディングス株式会社とは】
セイノーホールディングスは、物流を中心軸として、金融、人材、調達など物流周辺領域までワンストップで価値を提供しています。私たちは、お客様の繁栄に貢献するため、物流を超えて心をつなぎ、すべての人に笑顔と幸せをお届けする企業集団を目指しています。
現在「Team Green Logistics」をスローガンに、業界や企業の垣根を超えたオープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)の展開を全体戦略として、日本が直面している少子高齢化・環境問題などの社会課題の解決に向け、持続可能な物流ネットワークの最適化を実現する「Green物流」の共創に挑戦しています。
ラストワンマイル領域においては、社会全体の生活様式や構造の変化に伴って、買い物弱者や貧困家庭への対策として「社会課題解決型ラストワンマイルO.P.P.」の構築を積極的に推進しています。
*オープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)
社内外、業種の違い等を問わず連携した(オープン)、誰もが使える(パブリック)、物流プラットフォームを構築し、プラットフォーム利用者それぞれの効率化や価値向上、さらにはインフラとして産業・環境・生活への貢献を実現する構想
*会社概要は https://www.seino.co.jp/seino/shd/overall-condition/ をご覧下さい。

【福山通運株式会社とは】
福山通運は、全国約400ヵ所の物流拠点と流通・情報インフラを駆使し、全国どこでも、お客様の荷物をお届けします。産業や国民生活を支えるライフラインである物流というサービスを安全・安心にそして継続して提供するとともに、商品を輸送するだけでなく「経済発展への貢献・地域社会との共生・環境保全の推進」を社会的責任と認識し、社会から信頼される企業を目指しています。
また、中期経営計画「Challenge,Change 2023」を軸に人口の減少や情報通信技術の革新によって予測される大きな社会変革に即応していくことを経営の最優先課題として掲げ、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
*会社概要は https://corp.fukutsu.co.jp/company/profile.html をご覧下さい。

【富岳通運株式会社とは】
富岳通運は、明治34年8月創立、昭和19年に、JR中央線上野原駅から笹子駅までの6駅及び富士急行線各駅の小運送業者14社が、戦時統合令によって合併し設立されました。当初は通運業が主体でしたが、昭和30年代の後半から道路交通網の発展と共に、順次自動車輸送事業に進出してまいりました。更に、地場輸送を拡充するとともに路線事業につきましても東京路線、名古屋路線、大阪路線、神奈川路線と営業拠点を拡大してまいりました。また、近年は倉庫事業、流通事業、警備業の各分野の充実を図り、県下最大手の輸送業者として山梨県と全国を結び、多様な物流ニーズに応え今日に至っております。
*会社概要は http://www.fugaku.co.jp/company/index.html をご覧下さい。

【株式会社NEXT DELIVERYとは】
「人生100年時代の空と陸と時間を繋ぐ4D物流™インフラで、豊かさが隅々まで行き渡る国へ」をビジョンに、2021年に山梨県小菅村に設立されたドローン配送を主事業とするエアロネクストの子会社。エアロネクストとセイノーHDが共同で開発し展開する、既存物流とドローン物流を繋ぎこんだ新スマート物流のしくみSkyHub®の実質的な企画運営、全国展開を推進しており、ドローン配送に関わるハード及びソフトウェアの開発、製造、販売、レンタル及び保守事業等の周辺事業も展開しています。山梨県小菅村を皮切りに、北海道上士幌町、福井県敦賀市等、地域物流の効率化、活性化に取り組んでいます。
*会社概要は https://nextdelivery.aeronext.co.jp/ をご覧下さい。

*「SkyHub(R)」は、株式会社エアロネクストの商標です。
*その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

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