実績・事例

境町

境町が抱える課題と背景

日本では、過疎化や地方における公共交通の維持、物流業界の人手不足などが課題となっています。人口23,900人の境町においても同様の課題を抱え、それらの社会課題の解決に向けて、住民や観光客が移動手段として活用できる自動運転バスを導入して公共交通の維持や地域経済の活性化を推進するなど、積極的な取り組みを進めており、さらにデジタルを活用しドローンや自動運転バスを活用した効率的な物流システムを構築し、物流業界の課題解決やCO2削減を図るとともに住民の利便性向上や地域経済の活性化を目指しています。

新スマート物流SkyHub®の導入

2022年10月にエアロネクストは、セイノーホールディングス株式会社、BOLDLY株式会社、株式会社セネックと共に、境町と地域課題の解決に貢献するドローンを含む次世代高度技術を活用した新スマート物流の構築に向けた連携協定を締結し、その後デジタル田園都市国家構想交付金TypeXを活用して、新スマート物流SkyHub®の社会実装を推進しています。

2022年10月の連携協定締結式の当日には、日本初の自動運転バスとドローンを連携した貨客混載での配送デモを実施し、2023年2月には新スマート物流”SkyHub® “の拠点となる『ドローンデポ境町』を町内に開所しました。

同月に、住民向けのドローン配送サービスのデモンストレーションとして、市街地から地上輸送とドローン配送を連結させ、境町金岡地区の住民に、地元の飲食店で調理されたラーメンと牛サーロイン弁当を配送しました。

さらに2023年4月には、デジタル化やドローン等の次世代高度技術の活用によって地域課題の解決に貢献するため、株式会社出前館と共に、境町と連携協定を締結し、レベル4のドローン配送を見据えた新スマート物流の構築に向けた出発式を行い、レベル3のドローン配送を実施しました。

ドローンデポ®

既存物流とドローン物流との接続点に設置される、ドローン配送・陸上配送ができる仕組みを持つ倉庫。新スマート物流SkyHub®における拠点となる。

→町内の「S-start upさかい創業支援センター」内に構えています。

ドローンスタンド®

ドローン物流の起点および終点に設置されるドローンの離発着のための設備、場所。

→現在11ヶ所設置しています。(2024年3月時点)

実施中のサービス

境町では、次のようなサービスを提供しています。(2024年3月時点)

地域の商店と連携した買物代行サービス

2023年6月にはSkyHub®TMSの稼働を開始し、境町内の23の店舗と連携して、買物代行サービスを実施しています。

2024年3月からは、買い物代行のサイトがリニューアルされ、マイナンバー連携が可能な拡張性を持つ新サイトとなりました。

フードデリバリーサービス(SkyHub®Eats)

境町内の23の提携飲食店(2024年3月時点)のフードを配送料500円(税込)でドローン便あるいはおクルマ便にてお届けしています。
2023年10月からLINE注文を開始し、利用者も拡大しています。

ドローン配送

陸送で非効率なエリアや場所への配送をドローンに置き換えることで配送効率向上を目指して実施中。

・2024年3月末までに11ドローン飛行ルート開通済。
・2023年12月にはレベル3.5のフライトを実施。